コレクションはどうやって製作されるか?マニュファクチュール ジャン・ルソーの製作過程をご紹介
by Anaïs Bordier
私たちのプロダクトが誕生する過程としてオープンな会話の中から生まれることが多いです。最初にアイデアを思い浮かばせてくれるのは、同僚、パートナー企業、私の父、私から…そしてクライアントとの話合いの中からアイデアが浮かぶこともあります!
私はイメージボードに取り掛かる前に、皆のアイデアを集め、様々な方向から探ります。このイメージボードには、私の全てのインスピレーションが集まります:写真、デッサン、私が思いついたデザイン、ボリューム感や色。例えば、現在進行中のアイテムは、次のサマー・コレクション用に発売される予定です。そして、新コレクションのヴィンテージ・ブルーとキャメル・パティナのアリゲーターは、モロッコの工芸品から思いついたものです。
一度、そのイメージボードを作り終えたら、次に重要となってくるのはそのテクスチャー(素材)です。自社のタンナーにて、プロトタイプデザイナーと一緒にボリューム感やデザインを決めていきます。製作工程のOKが出ると、プロトタイプが作られ、社内で話し合いが始まります。高さは大丈夫か?幅は?ポケットを足すか、減らすか?質感はどうするか?など。私は、イメージボードを作るのがとても好きです。多分、仕事の中で一番好きな時間かもしれません。どのようすればジャン・ルソーの世界観を伝えられるか、斬新な新製品の開発などについてスタッフが集まって何度も会議を重ねる時が、いちばんタフに仕事をしている時だと思います。イタリアのフィレンツェで行われるPitti Uomoファッションフェアに出品するプロトタイプが完成するまで、全員で製品開発のゴールを目指します。
この製作過程には3~4か月かかります。この期間は、父と私で何度も話し合いやアイデアをシェアします。父とクリエイティブな考えや、開発中のコレクションによる経験などシェアしますが、彼自身の経験、特にセールス部門、マーケティングそしてコミュニケーションは私たちのブランドにとってとても重要なカギとなります…そしてもちろん私にとっても!