マガジン
05.21.21

「挑戦することの意義、チームスピリット、そしてお客様の満足は日々私を導てくれる価値のあるものです」

by Romain Billiotte

ジャン・ルソー企画室の技術責任者であるロマン ビリオットはメゾンの研究・開発事業の中心にいる。彼と彼が統括するエンジニアチームのノウハウは最も独創的かつ画期的な商品開発の鍵である。

「マイクロメカニクスの研究をした後、私はベルトのバックルや留め金、カフスボタンといった皮革製品に使われるパーツを専門とする会社の技術プロジェクトリーダーとして2年働きました。15年前、私は製品化の開発技術者としてジャン・ルソーに入社し、今日では部署の責任者をしています。私は私たちの製品の技術的側面、つまり製品化プロセスの展開と製品のプロトタイプを作ることを担っています。一つ一つの新しい製品は、この技術部門を通ります。この技術部門では、製品組立てのソリューションを提案し、特殊な道具を作り、製品を生産する流れを決定します。

人はいつも想像するとは限りませんが、一つの皮革製品を作るということは複数の工程からなるプロセスであり、様々な役割と様々なノウハウを前提としています。私がこの仕事でとりわけ好きなところ、それは会社の中枢にいて、すべてのチームと連携を取ることです。日々、商品やサプライヤーを見つけるために購買部門と連携を取り、プロトタイプを作る部門と製品の開発に励み、職人のアトリエでは、時にはまだ見たことのないような技術を考案しながら製造にあたります。まだ他にも、なめし作業やメカニック、マーケティングや営業部門との連携もあります。とても活力あふれる環境と言えます。」

「解決できないと思われる諸問題にソリューションを見出すことが好きです。」

「私の役割は、真の目利き揃いのお客様の期待に応えるために、常に私たちの製品を改良する方法を見出すことです。お客様の満足はまさに、挑戦することの意義やチームワークとともに、日々私を導く価値の一つです。初めは解決不可能だと思われる諸問題にソリューションを見出すことに大きな喜びを覚えます。私は工場に行った際、例えば巻き込み仕様の時計ベルトの製造に参加しました。巻き込みというのは、薄く剥いて前もって糊付けされた時計ベルトの縁を一定に折り返すことです。その実現のために、いくつもの新しい機械と製法を考案する必要がありました。非常に熱中させられるものでした。エイの革で携帯電話ケースを作るための機械を発明した時も同様です。

困難を前にして決してあきらめない精神は、ジャン・ルソーでの私たちの仕事を特徴づけていて、私たちの製造方法においても、なめし作業の中で成熟された革の仕上げにおいても、そこには革新的な考えが常にあります。

私たちのインスピレーションの隅々まで行き着くために、社内で私たちが必要な道具をためらうことなく作っていきたいです。」

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