Sericyne x Jean Rousseau: 2つの卓越したノウハウが出会う時
セリシン創業者のクララ・ハーディとジャン・ルソーブランドマネージャーのアナイス・ボルディエの共同インタビューです。
2015年からフランスのセヴェンヌ地方に拠点を置くメゾン・セリシンは、100%天然の不織布シルクを生産しています。このブランドは、古い蚕の飼育場を再開し、アディティブ・シルク®︎(soie additive®︎)から作られる類まれな製品を製作しています。新たなコラボレーションの一環として、ジャン・ルソーとセリシンは互いのノウハウを結集して、シルクとレザーを組み合わせたコレクションを作りました。
この2つのメゾンのコラボレーションはどのように始まったのですか?
アナイス・ボルディエ(以下AB):フランスの伝統的なノウハウから多くの作品を作ることができるこの新しい素材にとても惹かれました。これは2つのメゾンの完璧な出会いと言えます。セリシンシルクはとても美しく、しかも丈夫で、革製品にとってとても興味深い特性を備えています。
クララ・ハーディ(以下CH):私たちはシルクを時計ベルトや革製品に組み込むという企画を立てていました。一年半前私たちは最初の試作をし、ジャン・ルソーと共同で素材テストをすべてクリアするまで素材に改良を加えました。次に、革職人がこの素材の仕上がりを試すために、カードホルダーなどの最初の製品を作りました。アナイスと共に、私たちはお互いのメゾンのノウハウを強調するコレクションを作りました。
セリシンシルクはジャン・ルソーに何をもたらすのでしょうか?
AB : 私たちはさまざまなタイプの時計ベルトでセリシンシルクを試しました。その結果、この素材ならではの美しさや、他の素材にはない手触りを得ることができました。とても丈夫ですし、その上、水や摩擦にも強い。私たちの顧客のオーダーや、私たちのプロジェクトに応じて、色々な形や仕上げをイメージすることができます。現在カラフルなカードホルダーを製作中です。また、金箔を取り入れた企画も一緒に進めているところです。
この共同プロジェクトによってどのようなノウハウが強調されるでしょうか?
AB:セリシンシルクはフランス産の100%天然素材です。クララとチームの皆さんは、セヴェンヌ地方で蚕を飼うという農業活動を復活させ、まさにフランスの歴史的な場所で歴史ある活動をしているのです。そして、とても革新的な生産技術で特許も取得しています。これこそ私たちがラグジュアリー製品に求めるもの、特別で、希少で、持続可能な天然素材なのです。
CH : 10年前、私がセリシンを立ち上げた時、フランスには養蚕農家が一人も残っていませんでした。そこで私は蚕の飼育を学んだ農業技術者たちを採用し、この地域の農家を指導してもらい、この分野の再構築を目指しました。歴史的な蚕の産地であるセヴェンヌにおいて、伝統と地域経済を再生させるプロジェクトだったのです。それから私たちチームは、お客様のご要望に応じた素材の開発に日々取り組んでいます。
このコラボレーションで学んだことは何ですか?
CH : 私たちのシルクを時計ベルトや革製品の製作に適応させるために、私たちは大きな技術的進歩を遂げました。その先にあるのは、フランスの美しい2つのメゾンが織りなす人間的な冒険です。私たちはまだスタートに立ったばかりです。まだ秘密ですが、私たちのノウハウを結集して、共同のコレクションを作り上げる大きなプロジェクトが待っています。