ジャスト位置への穴開けで 最高満足度のストラップが完成
マガジン
02.10.21

ジャスト位置への穴開けで 最高満足度のストラップが完成

by Gressive

完成したストラップを腕に初めて腕に装着。ただし、この段階ではまだ穴が開いていないので、これから腕に巻いて穴位置を決めることになる。
このようにして楽しく悩みつつオーダーしてから10日から2週間(納期はその時点のオーダー状況により変動する)、「ストラップが完成しました」との連絡をいただき、再び銀座のブティックを訪問した。
この時、必要なのが「フィッティング」。時計のストラップでフィッティングとは聞き慣れないだろうが、今回のオーダーでは納品時に穴あけをお願いしたので、完成したストラップを時計に装着し、腕に嵌めて最適な穴位置を決めて穴を開けることになる。
技術者にお願いして腕に時計を嵌め、ピンで穴位置を決定。この穴は一箇所だけというのもできるが、私は一応、微調整できることも考え、ジャストな位置を中心に三箇所に開けてもらった。
これが終われば晴れて完成。私はラグもバックルも20mmで統一したのでジャン・ルソーのロゴ入りバックルを選択したが、ポリッシュされたステンレススチールが時計の仕上げとマッチして美しく仕上がった。 

腕に装着して穴位置を決め、ピンで印をつける。穴の数はジャストな位置に1個だけでも可能だが、今回は微調整も考え前後3個に開けてもらうことにした。

 

穴開けは専用工具をプレス機にセットし、3個の穴を一気に開ける。これにより穴位置がズレたり穴の大きさが不揃いになったりする心配がない。

 

ジャン・ルソー」のオリジナル・バックルをストラップに装着して腕に嵌め、フィッティングの最終チェック。もちろん、ジャスト・フィットであることは言うまでもない。

 

「ジャン・ルソー」のオリジナル・バックルをストラップに装着して腕に嵌め、フィッティングの最終チェック。もちろん、ジャスト・フィットであることは言うまでもない。

 

落ち着きの中に滲み出す品格
丁寧に仕立てられた唯一無二の存在感

今回、私はブラック・ダイアルの「ペキニエ/リュー ロワイヤル」用に作成。写真ではやや青みが強いが実際は落ち着いたトーンのパープル。ステッチはこれに映えるアイボリーを選び、ちょっと目立ちつつも品格と高級感を狙った。その思いは確かに達成できたと思うが、いかがだろうか? 今回のストラップ・オーダーで私が選んだ素材は竹斑のセミマット・アリゲーターでカラーはパープル。裏側は渋いレッドのシャークをチョイスした。ステッチはアイボリーで手縫い仕上げ。厚みは控えめに3mmとして程よい高級感を狙った。 さて、気になる価格だが、アリゲーターの竹斑の基本料金が46,475円(税込)。これにオプション料金としてハンドステッチ、シームレスライニング(5,775円/税込)などを加え、合計58,025円(税込)で仕上がった。

というわけでメーカー純正のアリゲーター・ストラップを購入すると5~6万円はすることを考えると、表裏両面の素材を選び、ステッチや厚さまで自在に選択できて、この価格は十分にリーズナブル。その上、同じ素材を使ってスマートフォン・ケースやバッグ、ウォレットなど革小物もオーダーできるので、楽しみもまた無限である。このような時計ストラップのオーダーメイドは、銀座の「アトリエ ジャン・ルソー」のほか、全国37の特約店でも受け付けているので、興味を持たれた方は是非、コンタクトしていただきたい。

 

裏素材のシャークはダーク・トーンのレッド。ステッチが裏に抜けていないのは汗対策。針穴があると汗が染み出し、表の革にまでダメージを与えるからだ。おしゃれなジャン・ルソーのロゴ入り。

撮影を担当した堀内氏も同時にオーダー。時計は「ジャガー・ルクルト/マスター・コントロール・デイト」で、渋いブラウンのオーストリッチに落ち着いたオレンジのハンドステッチ入り。裏はブルーのシャークを選び、既製品ではありえない世界で唯一のストラップが完成。

 

着用時には見えない裏側だが、複雑な表情を見せるブルーのシャークとブラウンのオーストリッチが意外にもお似合いだ。

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